LilyPond
LilyPondの出力
LilyPondでは、生成されたDVIを dvipdf(=dvips+ps2pdf)を使用してPDF出力している。
dvipdfmx でPDFに変換できないかと思い調べていたら、次の文書に行き当たった。
LilyPond インストール後の設定(主にUnix向け)
ここには、
PDFの生成は dvipdf(dvipdfm ではない!!) を使うことになります。dvipdfm は使えません。LilyPond は DVI に special 命令を使用してdvipdfm のサポートしきれない PostScript を埋めこんでいるからです。
と書かれていて、試してみると確かに
$ dvipdfmx serenade.dvi
serenade.dvi -> serenade.pdf
[1
** WARNING ** Unparsed material at end of special ignored.
Current input buffer is ->header=music-drawing-routines.ps<--
** WARNING ** Unparsed material at end of special ignored.
Current input buffer is -->!/lyscale1.75729901757299{1.75729901757299 2.8346...<--
** ERROR ** Failed to read Type 1 font "ecrm10".
Output file removed.
と表示される。最後のエラーは Type 1 欧文フォントが見つからないというエラーだが、前半の警告は、そういう意味だったのですね。dvipdfmx で何とかしようと思って Cygwin 上で dvipdfmx をコンパイルしてみたり、Type 1 フォントを dvipdfmx で処理する方法を探したりして悪あがきしていたが、スッキリあきらめがつきました。ありがたい。
2.4.2へのアップデート
Cygwin に採用されている LilyPond は 2.2.5 であったため、2.4系列で採用された機能の恩恵に与れずにおり、2.4.2をソースから構築しようかと目論んでいたが、最近確認したら 2.4.2 が Cygwin に採用されていた。早速、アップデートした。
現在組版している楽譜で、2.4系列から採用された \pageBreak, \noPageBreak を使いたかったのだが、ちょうどよかった。
最もシンプルな例
早速チュートリアルに進んで試してみたいところだが、Tutorialに示されているサンプルを、そのまま入力ファイルに Copy & Paste して lilypond に食わせても、コンパイルエラーになる。
最もシンプルなソースは、以下のようになる。
\score {
\notes {
c d e f g a b c
}
}
LilyPondの実行
LilyPondを実行するには、Cygwin bash shell を起動して、
$ lilypond [OPTIONS]... FILE
と入力する。FILEは、ソースファイル名。オプションや入力ファイルの内容により、DVI、Postscript、PDF、MIDIなどの形式で出力される。
ソースファイルの拡張子を ly としておけば、Cygwinインストール時に lilypond への関連付けがされているために、エクスプローラでダブルクリックするだけで LilyPond が実行され、処理が完了すると出力されたPDFファイルが開かれる。(Acrobat ReaderなどPDFファイルに関連付けられたアプリケーションがインストールされていれば、ね)
LilyPondリソース
LilyPond ... music notation for everyone … 総本山です。
GNU LilyPond ― The music typesetter … Version 2.4のユーザーマニュアル
Tutorial … Version 2.4のチュートリアル
LilyPondのインストール
LilyPond は Unix 上で動作しますが、Cygwin に採用されていますので Windows 環境でも利用できます。Cygwin のインストーラーのパッケージ選択画面(下図、クリックすると拡大表示されます)で Publishing > lilypond を選択すればインストールされます。
![]()
Cygwin のインストーラーはインストールしたいパッケージを選択すると必要なパッケージを自動的に選択して依存関係を解決してくれる優れものです。
したがって、LilyPond 以外に Cygwin を利用しないのであれば、一旦全ての選択を無効にしてから LilyPond を選択すると、インストールするパッケージを必要最小限にすることもできます。
LilyPondとは
「LilyPondは、楽譜の「自動組版システム」です。楽譜を自動的に美しくフォーマットし、また入力ファイル用の親しみやすい文法を備えています。オープンソースのフリーソフトウェアです。」だそうだ。
使ってみよう!

